インビザライン(※1)は「現在進行形」で進化し続けています
(※)インビザライン(インビザ)・マウスピース矯正(これ以降の文中でも同様):完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外になることがあります。保険適応外の治療です。
日進月歩の進化を続けているインビザライン。
2020年4月に先生にそのアップデートで出来るようにこんなこと、あんなことを聞きました。
従来の矯正の概念が変わるその内容とは?!
目次
1.新規の矯正は全てインビザラインです
インビザラインは、歯の矯正をマウスピースですることの代名詞になりつつある今日この頃ですね。でも、インビザラインで出来ないケースもあるって聞くんですが、ワイヤーを使って矯正をするのですか?
いいえ、今(2022/4)新規で矯正を始める人でワイヤーを使った人はありません。
歯科矯正の世界は、ワイヤー派とマウスピース矯正(※1)派に分かれていて、ワイヤー派の人はマウスピース矯正ではすべては治らない、インビザラインは簡単な物しか治せないと言っています。
ちゃんと勉強している人はそんなことないと言っているんだけど。
(全部治せないというのは)確かにホントだったの、昔は。
2004年にインビザイランが出来たたんだけど・・・。
2004年って結構前ですね?
その当時は本当に簡単な物しか治せなかった。
口の中をスキャンする3Dスキャナー(※2:下記写真参照)もなかったし、ワイヤーの矯正治療で使うブラケット(針金をひっかける金具)の代わりもないし。
今はポッチみたいな引っかかり・・・「アタッチメント」(※3)がある、いろんな形がある。
このアタッチメントが出来てから、ほぼ出来るようになったの。
2.進化の理由は「アタッチメント」
「いろいろなアタッチメント」があるのですか?
そうそうそう、多分300種類くらいある。
形が違う?
形だけじゃなくて、付ける場所とか、角度とか、曲げ方によって方法が違う。
歯を「後ろに持って行く」とか「前に持って行く」とか・・・専門用語で挺出(ていしゅつ)というんだけど、それをシミュレーションで見られるの。
このアタッチメントが出来てから、劇的にインビザラインは変わった。
アメリカのアライン社という会社がインビザラインを作っているんだけど、上場しています。
もともとアライン社は大学生がやっていて、自分がワイヤーでの矯正後にリテーナー(保定装置:矯正した歯が動かないようにする装置)をしていたのに、外したら歯が戻ったけど、付けたらまた戻った。
戻るってことは、歯の矯正も全部リテーナーで出来るんじゃないかなと。
歯医者さんが考えたんじゃなくて、素人が考えたの。
おお、逆転の発想ですね。
その大学生が会社を作って、いろんな歯の専門家を集めて「こんなのできへん?」って。
今、大金持ちだと思うよ。
「できへん?」ってアメリカ人言いますかい!(笑)
関東の人に、突っ込まれたわ。(笑)
はじめは素人がやってたから簡単なのしか治らなかったけど「クリンチェック」があれば、矯正前にコンピューター上で歯並びシミュレーションが出来る。
矯正後のシミュレーションはインビザラインしかできないし、ワイヤー矯正ではもちろん出来ない。
私が訴えたいのはインビザラインで「ほぼ問題ない」という事。
出来ない症例はない?
もちろん外科手術が必要な症例は出来ないけど、ほぼ出来る。
並べるという事で言えば、外科的なことを伴わないものなら、抜歯しても出来るよ、と。
そうそうそう。
基本、出来ない症例はほぼない。
ワイヤーだって外科手術は出来ないからね。
逆にインビザラインってコンピューター上で解析できるから、0.1ミリ単位で動かせるので、ワイヤーじゃ出来ないことも出来る。
そうなんですね!
3.インビザラインの得意技「後方移動」
ワイヤーだと動かしすぎちゃったりする。
あとインビザラインは、後方移動(こうほういどう:歯を後ろに持って行く)は得意なのね。
だから抜歯する症例もすごく少なくなる、極力抜歯しない。
ワイヤーだと歯を後ろに移動できないから、抜くしかないんですね・・・なるほど!
あとは、痛くないし、汚れもつかないし、お掃除しやすいし。
「加速装置」も今度出来ました。
4.矯正の期間が半分で済む機械がある!
加速装置!?
LEDを使ってね。
通常マウスピースの交換は1週間でするけど、3日で交換出来るので半分以下の期間で終わる。
2年なら1年以下、そういうことが出来るようになった。
それはもうやっている?
最近始めたところです。
その器具を買った場合、いくらするんですか?
別途20万円と税金が掛かります。
買い取りですよね?
考えているのは、すでに始めている人はこれだけ売るのもいいけど、「スピード矯正」として、インビザラインとセットで120万円にしました。
大人だけですか?
子供も出来ます。
(インビザラインでの歯の矯正の価格は)大人が84万円でしたよね?
それに税金だから、924,000円なのね。
だらかそれに20万円足して、税込120万円です。
120万円ポッキリって、分かりやすくていいと思います。時間をお金で買うと。
タイムイズマネー、時間は大切です。
確かに。ちなみにどれくらいの時間、光に当てればいいんですか?
簡単に言うと、1日で上に4分、下に4分当てる、合計8分、それだけ。
そんなものなのですね。
その代わり毎日やるのが原則です。
PBMは、矯正だけじゃなくてインプラントにもいいし、歯の痛みを取るのにもいいし。
実はもともとこれは美容のために出来たんですよ、活性化されて若返ります。
あら!主婦の痛いとこをついてきます。(笑)
実際やってみたら、インプラントにもいいじゃん、ホワイトニングにもいいじゃん、そして矯正にもいいじゃん!とになったんですね。
ドイツの会社です。
矯正に使うのは「PBMオルソ」。
「オルソ」ってのは、英語で「矯正」って意味ね。
日本で許可されていない並行輸入品だけど、歯医者さんの許可があればその裁量で使ってOKで、ちなみにユーロ圏(ドイツ、フランスなど)では許可が下りています。
何で知ったんですか?
矯正を勉強していると行き当ってしまうの。
どうしたら早く終わるのかな?と。
早く終わるに越したことはないですよね。
いろんな学会でやっている先生がいて、それいいね、と。
注意が必要なのは、早く終わるけど今まで通り(インビザラインを)1日22時間装着するのが原則なんですよ。
それをやらなければ歯は動かないので、ちゃんとマウスピース矯正を使ってくれるというが前提です。
言われた通りにやってくれないとダメよ、ってことですね。
サボりの人には向かない、です。(笑)
スピード矯正・・・例えば、結婚式とかそういうリミットがある人にはいいですね。
そうだね、あとは女性で早くコロナでマスクをつけている間に終わりたいとか。
仕事でちょっと喋りづらいと困る人(慣れれば大丈夫だそうです)や、早く終わりたい人とか。
時間を買いたいという人。
一番勧めたい人は「枚数が多い人」。
枚数が多い?
マウスピースの枚数です。
マウスピース矯正は、目標の歯並びに向けて少しずつ移動させるために何枚ものマウスピースを作って付けて動かすんです。
その枚数が20枚や30枚なら1年か1年半で終わるんだけど、90枚必要な難しい人・・ガタガタの歯並びの人は時間が長く掛かります。(マウスピースは1~2週間に1回新しいものに取り替えます。)
4年掛かるところ2年も掛からないになったらラクで助かるじゃない?
あと早く終わるメリットとして、マウスピースの交換も早いから、衛生的で虫歯にもなりにくい。
さらに、美容外科のものだから「抗炎症作用」がある。
こうえんしょうさよう?
「抗炎症作用がある」という事は「痛くない」ということ。
矯正の痛みも減らしてくれるし、矯正していなくても膿(うみ)が溜まっているところにやるといいんです。
インプラントをやった人も痛み取れるし、何でもOK。
肌もキレイになる、ホワイトニングも出来る、何でもあり。
歯ぐきの腫れが治る人もいるし、歯周病と虫歯の痛みも取ってくれる。
インプラント、ホワイトニング、オルソー(矯正)、それぞれ専用のものがあります。
光源はLEDなんでしたっけ?
はい。
以前のタイプは時間が掛かって15分、今は8分で済む、LEDがよくなったから。
LEDもよくなっているんですね、インビザラインもよくなっている、すべてが進化して120万円でスピード矯正が出来るよ、という事ですね。
パックで「スピードインビザライン」として認識してもらえるといいですね。
「来年の〇月までに何とかしたい!」って人はいると思います。結婚式はエステするなど女の人が一番美容に励むときだし、結婚前後って「一生に一回なので」と金銭感覚が緩みます。自分の結婚式の時を思い出しちゃいました。(笑)
結婚の時に美しくなるだけじゃなくて、そこから後の人生も歯並びもいいし、呼吸にもいいよと。(歯並びがよくなることで呼吸も改善します)
生まれてくる子供に対しても、旦那さんも含めて、家族全員で歯に対しての意識を上げていくことで家族全員が健康になれる礎を築く、というイメージが持てると尚更よいですね。
歯の矯正で、自分だけでなく家族の健康ビジョンも開けますね。
そうだとめっちゃ嬉しいね。
ところでこれ、何だと思う?
5.噛み合わせ(歯並び)を治す=人生を決める
あれ?それバスケットボールじゃないんですか?
サンドボールです。
♪サンド~バ~ッグに~♪って明日のジョーみたいですが、もとい「サンドボール」ですね。(持ってみる)かなり思い・・・。
(笑)5キロです。
これ、実は人間の平均の頭の重さ。
これをちょっと横にすると重く感じます。
人間の頭の重さって、ボーリングの玉の重さ(11ポンド=約5キロ)と同じくらいって聞いたことがあります。
結構重いんだけど3度傾けると、この5キロが27キロに感じる。
頸椎(首)は、頭の重さである5キロを耐えているんだけど、3度傾けると27キロに感じる。
頸椎、超ハードワークじゃないですか!5キロって米袋と一緒ですよ!
まっすぐだったらいいけど、傾け続けたらそりゃ肩も張るわ。
だから、頸椎の位置って大事なの。
ベロの位置を決めているのは頸椎なんです。
ベロと頸椎・・・そうなんですか?!
歯並びが悪い人は、ベロが下がっちゃうから、呼吸がしづらい、だから体が曲がっちゃう。
スマホを見ている人は、頭が5キロのはずがずっと27キロになっちゃっているってことですね・・・そのこと家族に超言っているんですけど。
最近、このボールを患者さんに持たせてます。
「これ何だかわかる?」
「何ですか?」
「これ人間の頭の平均なんだよ。これにずっと耐えてるのよ」
頸椎の位置を戻してあげるだけでも違うんだけどね。
どうしてそんなこと(5キロ→27キロ)わかるんですか?
物理計算すると分かるのよ。
頸椎を労わってあげないとダメですね、よしよしって。
こんな細いところ(首)で持っているんだもん。
自宅で仕事をしているので、うちのパソコンのモニターの高さを上げました。パソコンを使う人は、頸椎を酷使し続けていることを認識したほうがいいですね。私、一回肩に激痛が走ったことがあって。
最近パソコンも、立ってやるの流行ってて、立ってやる会社も多い。
疲れるようだけど長い目で見ると結果、疲れないと。
パソコンを仕事で使う人は、仕事でパソコンを見て、プライベートでスマホ見て、一体いつちゃんと首を伸ばしとるんやーい!って感じですよね。ごめんよ頸椎って感じ。
でもスマホもパソコンもずっとかなり長い時間ですよね。
実は、噛み合わせが悪いと、首が1度とか2度とか曲がっている。
だからそれを正しくするだけでも全然違う。
「歯並びを治す」というよりは、「嚙み合わせを治す」。
「嚙み合わせを治す」というよりは、「頸椎を治して噛む位置を決める」。
「噛む位置を決める」ということは「呼吸を治す」。
「呼吸を治す」ということは「人生を決める」。
ところで、お母さんとして、ギモンあります?
(考える)「(歯科矯正は)ワイヤーを使わないとダメだよ、インビザラインだけなんて無理だよ」と言っている先生もいます。どっちの言っている事を信じたらいいんだろう?本当に大丈夫なの?と思います。
歯並びだけを治すんじゃなくて、噛み合わせを治す先生だという事はわかるんですが。
インビザラインは新しい矯正方法なので、やってみたら便利だと分かるけどなかなか踏み込めないのが現実だと思うんです。
噛み合わせを考えることは大事です。
今回本当に伝えたい、敢えて強調したい、噛み合わせを。
今までインビザラインが言われてきた
1.噛み合わせは治せない
2.長期間かかる
3.抜歯する症例は治せない
4.ガタガタ(難症例)は無理
この4つがインビザラインの進化によって出来るようになりました。
それと今回メリットをプラスします。
5.欠損(けっそん:歯が抜けた、もともと歯がないところ)を埋める
新しいこととは面倒くさいけど、新しいものに食いついていく先生はいる。
だからチャレンジします。
インビザラインの新しいアプローチ、それは欠損に対応するという事。
→詳しくは「抜けた歯を矯正で治す」をご覧ください。
矯正の先生の「歯のガタガタはインビザラインじゃ治らない」という気持ち、それも分かる、昔はそうだったから。
でも今はそういう時代じゃないということ。
昔はインビザラインだけではNG、だったんですね?
10年前はそうだった、インビザラインというのも日進月歩で変わっている。
もうすでに以前にインタビューした時(2019年3月)より変わってますよね。
変わってる、アタッチメントの種類ももっと増えたし。
上場している会社なので、研究に使えるお金が圧倒的に違うんです。
「今まで蓄積されたデータベースの量」と「技術力」が圧倒的に違います。
インビザラインは世界で1000万人超えたそうです。
アジアでも2~300万人、日本の症例も増えて問題も解消されつつある。
以前は、アメリカ人がメインだったんで。
日本人の症例が増えたと。
歯の幅とか、白人と黒人と黄色人種は違うもん。
人種によって歯の幅が違うなんて、考えてみたこともなかったです。
とはいえ、ワイヤーとマウスピース、お母さん的にはどっちを信じていいかってなるよね。
「治る」と言っている先生と「治らない」と言っている先生と、どっち信じたらいいねん?ってなるよね。
ぶっちゃけいうけど、自分もやっているし、YouTubeに出してる。
第一に、自分がイヤだと思ったものは人に勧めない、自分がインビザラインでやっていいと思ったからやっている。
ちなみに自分の子供や家族もやっている・・・自分の大切な子供にも勧められるということです。
お子さんは矯正の途中なんですか?
とっくに終わりました、今はリテーナー使ってます。
終わって笑顔になっている人もいっぱいいるよ、ということですね。
そうそう。
なので、どうしようか悩んでいるくらいなら、まず5Dスキャナー撮って、実際自分の口のなかがどうなっているのかを一緒に診てみましょう。
インタビュー後記
何回かインタビューさせていただいてますが、いつも林先生の話は、歯の話じゃなくて身体の話になります。
噛み合わせがちゃんとする(=歯並びがよくなる)ことでよくなるのは、見た目だけでなく、呼吸、ひいては全身の健康状態が良くなるというとなのです。
「あれ?ここは歯医者さんじゃなかったっけ?」とキツネにつままれているような・・・。口呼吸がよくないという事が最近テレビなどでもよく言われています。
鼻呼吸を促すために歯並びと噛み合わせを治すことがカギになります。
ちょっと難しい話なので、詳しくは先生に直接聞いてみてください、喜んで教えてくれると思います。
また、先天性欠損(せんてんせいけっそん:永久歯が生えてこない)で悩んでいる方は案外多いです。
それを歯の矯正で治そうという発想、素晴らしいです!
永久歯が生えてないから抜けっぱなし、もしくはインプラントでと考えている方にこの内容が届けばいいなと思っています。面白いと思います。
YouTubeで呼吸の話をしています。
見た目はキャッチ―ですが、とてもマジメな話しています。
「かつらがもう少し高級なのがいい」と娘が突っ込んでしましたが(笑)、先生の心意気は伝わります。
何はともあれ、ぜひ一度無料相談で話を聞いて、先生の人柄に触れてほしいと思います。